奴の名はジャリヤン
タイとカンボジアとの国境にポイペットという街がある

バンコクとシェムリアップを結ぶバスがメジャーになった今でこそ、旅人が留まることなどほとんどない寂れた街だが

ぼくにとっては思い出深い街だったりする










僕がこの街を初めて訪れたのはもう十年も前のことで

当たり前の話だけど、その時に出会った彼女は今より十歳若くて

僕は彼女の名前をまだよく知らなかった








それから四年後、写真を持ってこの街を訪ねた時にはもう彼女はこの街にはいなくて

そこから400km以上離れた小さなコミューン、Phoum veal に移り住んでいた













旅行者が足を踏み入れることなど決してないような辺境のコミューン

たくさんの人に助けられながら何とか辿り着いた小さな村で

僕はたくさんの村の人々に歓迎され、ご飯をご馳走になり、一晩泊めさせていただいた





あれから七年経った今も、この村にはあの頃と変わらない日々の営みがあり

確かな時間の流れがあった
















ジャリアンの弟も大きくなりました






しかしながら結局なんだかんだこの村にジャリアンはいなくて

現在は故郷のポイペットで暮らしているとのことでしたので

アンコールワット観光を挟んで再びのポイペットへ向かいました








会える会えないはある意味、運やタイミング次第

今回、Phoum vealに無事辿り着けたこともただただ運が良かった



タクシーの運ちゃんは全く英語が話せず、ポイペットに着いた時点でもどうしていいのか全くわからない様子

僕らもどうしていいのかわからない

3star G.H という宿の近くに住んでいるらしいが、その3star G.Hがどこにあるかも分からない

これはもしかしたら会えないのかも、と思いながらその辺の人に写真を見せてまわる

ふと、一人の女の子が僕の方を見ていることに気付く

???

あ、、、


それが彼女だと気付くのに、少し時間がかかった


ふぇ〜〜〜、まじで? めちゃ大きくなってるし





とりあえず彼女の家に行って荷物を置かせていただいて

一緒に飯を食べて、チュランチュランという名の湖へピクニックに行きました












彼女は片言の英語を話します

今はカジノでキャッシャーの仕事をしているということ
仕事は18時から朝の4時までだということ
18歳になったこと
ボーイフレンドは残念ながらいないということ

僕のことをブラザーと呼び、嫁のことをシスターと呼びます

今日は泊まっていけばいいと、何度も何度も言ってくれましたが

僕らは次の日にミャンマー行きのフライトが控えていた為、

ごめんね、またいつかね、と言って 

とても名残惜しかったのですが この街を後にしました











10年前は二人ともこんなに若かったのにねー

いや、ほんと若いね。








またいつか。